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家やビルの建築工事、橋やトンネルなどの土木工事では、「地鎮祭」「竣工式」といった儀式を行います。どの式典も工事の順調な進捗と安全を祈願するもので古くからの習わしです。仏式やキリスト教式の場合もありますが多くは神式です。神事の式典は何度もあるものではないだけに、その時には意味を理解し正しい作法で執り行ないたいものです。

業務用品レンタル 式典・記念事業
主な式典とその意味
名称 内容・意味
地鎮祭 工事に先立ち土地の神を祝って敷地を清め、工事中の安全と建物など建造物の末永い加護を願う祭りです。
立柱式 建築三大式典の一つ。地鎮祭が大地の神々に祈願するものに対して上棟式は地上の神々に祈願するものです。建物の守護神と工匠の神に、無事に工事が進展してきたことを感謝するとともに、竣工まで工事が無事に進むように、そして新しい建物が永久に繁栄し災禍に見舞われないように祈願する儀式です。
上棟式 建物の主体工事が完了し、仕上げ工事に着手する頃に行います。定礎式では建築の趣旨、建築主・設計者・施工者など関係者氏名などを刻んだ銘板その他を収納した定礎箱を埋納し、礎石を据え付けて、永世不朽の柱礎と定め、永遠の繁栄と安泰を祈願します。
定礎式 建物の主体工事が完了し、仕上げ工事に着手する頃に行います。定礎式では建築の趣旨、建築主・設計者・施工者など関係者氏名などを刻んだ銘板その他を収納した定礎箱を埋納し、礎石を据え付けて、永世不朽の柱礎と定め、永遠の繁栄と安泰を祈願します。
竣工式 建物が完成したとき着工以来の無事を神に奉告し、感謝するとともに新しい建物の堅固安全と施主の永遠の繁栄を祈願する神事てす。地鎮祭・上棟式と並んで建築三大行事の一つです。
直会 神事が終わったあと、神前に供えたお神酒や神饌(神に供えたもの)をお下げし、神職と参列者一同でいただくことをいいます。カワラケでお神酒を拝戴したのち、事情が許せば多くは祝宴を開きます。
転流式(ダム) 太古の昔から流れている川をせき止め流れを変える儀式、水の神に祝酒を奉献し、今後のダム工事の安全を祈ります。
貫通式 トンネル工事における最大の式典。無事の貫通を山の神に奉告し祝います。
火入式 工場等が完成し操業開始時に行います。昔はボイラーに火をつけるなど実際の着火の行事をしていたが、現在では火の使用に関係なく、操業開始時にスイッチボタンを押す儀式となっています。
除幕式 銅像、記念碑などが完成した時に行うものです。故人の銅像などの場合は、慰霊祭を意味した行事として執り行う必要があります。
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準備のポイント
式典は施主、工事関係者が参会し神式であれば神官のもと執り行います。

【神社】
工事現場の土地の氏神様がおられる神社に式典を依頼します。施主の意向で氏神以外の神社を選ぶこともあります。依頼が決まれば、会場の設営・準備、当日の式次第、作法など、神社に相談に乗っていただきすすめていきます。

【実施日時の決定】
現場の状況に合わせ日取りを決めますが、通常大安、先勝、友引の良い日時を選びます。開式は午前10時〜11時が標準です。吉日は他の行事も重なりやすいので早めに決め、招待者に失礼にならないよう、招待状は実施日の1ヶ月前には届くよう段取りしましょう。

【場所】
建築工事は建築敷地内、土木工事は工事敷地内で行います。式場設営が不可能な場合は適宜設定しますが、その場合でも神事は敷地内で行います。
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会場設営
敷地内(屋外)で行う式典なので、雨・風などの天候に配慮し会場を設営しなければなりません。 季節に応じて夏なら扇風機、冬なら石油ストーブを置くなど、配慮しましょう。 神事ならではの用品(祭壇など)を作法にのっとって設営します。ここでは簡単に地鎮祭を例にとって必要物を紹介します。
<受付用>
集会用テント、紅白幕、テーブル、テーブルクロス、手水用具一式
手水用具一式 手水用具一式
式場に入る前に心身を清めるための用具。手水役2名が待機し、参列者に手を清めていただきます。
<神事会場>
集会用テント、青白幕、紅白幕、御壁代 祭壇一式・玉串案、白木三方・土器平瓦、供物、清砂・斎竹・注連縄、祭具〈鋤・鍬・鎌〉、式次第掲示板、パイプ椅子・背カバー、テーブル・テーブルクロス
御壁代 祭壇(三段案) 玉串案  
御壁代   祭壇(三段案)   玉串案  
白木三方 土器平瓦 式次第掲示板  
白木三方   土器平瓦   式次第掲示板  
参列者の席
参列者の席
祭壇に向かって右側が上位、左側が下位になります。通常、施主と来賓は右側に、施工者と設計者は左側に位置します。祭壇に近いほう、正中(式場中央道路)に近いほうが上座になります。イスには社名もしくは名前を書いた札を貼り、席がわかりやすいように配慮します。イスに背カバーをつけると便利です。
会場レイアウト図
会場レイアウト図
会場は、祭壇が南向き(もしくは東向き)になるよう設定し、テント(会場)の中は紅白幕、祭壇を青白幕で囲います。敷地の中ほどに四本の青竹、斎竹(いみだけ)を立ててしめ縄を張り、中央に祭壇を設けます。敷地の中央位置に砂を円すい型に盛り(盛砂)、その真上に斎草をさします。
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